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2017.06.15 小岩 居酒屋のんくん 日本酒新着 【蒼天伝・美禄 夏】
- 渡部 知佳
- 2017年6月15日
- 読了時間: 2分
【蒼天伝・美禄 夏】
ほどなく僕らは恋に落ちた。
僕らというのは彼女と僕の話しだ。
目。
目が好きだと彼女は言っていたが僕の目はいたって普通でいて
特別な能力は未だに見当たらないが彼女が好きだと言うんで
少しだけ僕も自分の目を好きになった。
彼女は花屋さんで仕事をしていて、
おっとりとした容姿、性格でよく慌てている。
慌てるのが生きがいのように好きなんだな、と感心することもある。
僕と出会えたのも彼女が慌てていたからでそれを僕は運命と呼ぶことにして、
その話をすると慌てて照れ出す彼女がとても好きだ。
春に出会った僕たちも夏を迎える。 春から夏へ。
不変のルールだと自画自賛したくなる。
「ねぇ、ねぇ?」
「浴衣、買おうと思うんだけど、どぉ思う?」
「あ、で、一緒に・・・」
「・・・」
「・・・」
“一緒に花火を見にいこうね”
と、伝えると顔がパッと赤く咲いたように紅葉して、
笑いたいんだか泣き出したいんだか目を閉じながらそしてホッとしたように力が抜けて、
そして親戚のおじさんが何人も後ろから花束を持ってくるのを止めるがごとく緊張しなおす。
「本当に?」
さて、今度は何はともあれ僕は彼女を抱きしめてみようとかと思っている次第である。
と、いうお酒です(*^^*)! 皆様、どうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m!!!
ナダヤ酒店三代目 渡部 知佳

【蒼天伝・美禄 夏】 580円(税別)